August 01, 2009

ローマは一日にして成らず。

・・このトピックを出すとあの方の召喚が期待されますが^^

ここのところ、塩野七生(しおのななみ)の『ローマ人の物語』(文庫版)を読み返しています。

塩野女史の、歴史そして先人に対する敬意に満ちたまなざしと、研究者のように「なぜ?」に常に取り組む姿勢がなんとも魅了してやみません。

その中で、第1巻冒頭の「読者へ」と題されたメッセージのある箇所にとても魅力を感じたので、(自分への備忘録ですが)書き記します。

知力では、ギリシア人に劣り、
体力では、ケルトやゲルマンの人々に劣り、
技術力では、エトルリア人に劣り、
経済力では、カルタゴ人に劣るのが、
自分たちローマ人であると、少なくない史料が示すように、ローマ人自らが認めていた。
それなのに、なぜローマ人だけが、あれほどの大を成すことができたのか、一大文明圏を築きあげ、それを長期にわたって維持することができたのか。

(中略)

これらの疑問への回答を私は急ぎたくない。人々の営々たる努力のつみ重ねでもある歴史に対して、手軽に答えを出したのでは失礼になる。また、私自身からして、まだはっきりとわかっていないのである。史実が述べられるにつれて、私も考えるが、あなたも考えてほしい。
「なぜ、ローマ人だけが」と。

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August 29, 2008

志望動機。

「ペシャワール会」ボランティアの伊藤和也さんの「志望動機」だそうです。志半ばで逝ってしまった伊藤さんの冥福をお祈りします。

ワーカー(現地で働く人)志望の動機   伊藤和也

 私がワーカーを志望した動機は、アフガニスタンに行き、私ができることをやりたい、そう思ったからです。

 私が、アフガニスタンという国を知ったのは、2001年の9・11同時多発テロに対するアメリカの報復爆撃によってです。

 その時まで、周辺国であるパキスタンやイランといった国は知っているのに、アフガニスタンという国を全く知りませんでした。

 「アフガニスタンは、忘れさられた国である」

 この言葉は、私がペシャワール会を知る前から入会している「カレーズの会」の理事長であり、アフガニスタン人でもある医師のレシャード・カレッド先生が言われたことです。今ならうなずけます。

 私がなぜアフガニスタンに関心を持つようになったのか。

 それは、アフガニスタンの復興に関係するニュースが流れている時に見た農業支援という言葉からです。

 このこと以降、アフガニスタンに対しての興味を持ち、「風の学校」の設立者である中田正一先生の番組、偶然新聞で見つけたカレーズの会の活動、そして、カレーズの会の活動に参加している時に見せてもらったペシャワール会の会報とその活動をテーマにしたマンガ、それらを通して現地にいきたい気持ちが、強くなりました。

 私は、関心がないことには、まったくと言っていいほど反応しない性格です。

反応したとしても、すぐに、忘れてしまうか、流してしまいます。その反面、関心を持ったことはとことんやってみたい、やらなければ気がすまないといった面があり、今回は、後者です。

 私の現在の力量を判断すると、語学は、はっきりいってダメです。農業の分野に関しても、経験・知識ともに不足していることは否定できません。ただ私は、現地の人たちと一緒に成長していきたいと考えています。

 私が目指していること、アフガニスタンを本来あるべき緑豊かな国に、戻すことをお手伝いしたいということです。これは2年や3年で出来ることではありません。

 子どもたちが将来、食料のことで困ることのない環境に少しでも近づけることができるよう、力になれればと考えています。

 甘い考えかもしれないし、行ったとしても現地の厳しい環境に耐えられるのかどうかもわかりません。

 しかし、現地に行かなければ、何も始まらない。

 そう考えて、今回、日本人ワーカーを希望しました。

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August 22, 2008

ウーマン・イン・ブラック。

渋谷のPARCO劇場で“ウーマン・イン・ブラック”を観てきました。
[リンク] PARCO劇場での広告e+theatrixでの紹介

Woman_1_3  もともとイギリスで20年近くロングランを続けるホラーの大人気二人芝居をリメイクしたこの作品。数年前にも今回と同じキャスト(上川隆也と斎藤晴彦)で上演したのですが、そのときは仕事が多忙すぎて行けなかったこともあり、いつか見たいと楽しみにしてました。

作品は面白かった、というよりも本当にホラーなので背筋がぞっとさせられるほどの恐怖を覚えました。舞台でこうも恐怖感を味わわせてくれたのは初めてです・・

この芝居は、年配の男性(斉藤晴彦)が自身の恐怖体験を綴った本を家族に少しでも伝えるために、若い役者(上川隆也)から手ほどきを受けるため、客のいない舞台で稽古をつけてもらうところから始まります。そして稽古をつけながら、若い役者役である上川隆也がその体験を演じていくわけですが・・

客のいない舞台、だからこそ少ない道具が逆に観客に嫌が応にも想像力を掻き立たせる。この演出がまず素晴らしかった。そしてそれを最大限に掻き立てる二人の役者もよかったです。


私の座っていた席がよかったのか、演出上、上川さんがおれっちの2歩前、すぐ目の前で芝居をする箇所もあってドキドキでした^^ 声の張り、緊張感、感情の伝わり。さすが今をときめく役者、やっぱりスゴイの一言でした。


金額は多少張りますが、絶対観ておく価値ありの作品です。リピートしたいですもん(笑)

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July 06, 2008

そんなことが。

最近読ませてもらって、久方ぶりに心の「琴線」がかき鳴らされた、そんな友人の文章です。

そんなことがあるのか、と思った。

今日の仕事終わりにそのままデパートで買い物していたら前の人が
「あっ」
と声をあげた 。

何事か?と思って顔を上げると前の彼女だった。

なんとまあ偶然

2年ぶりに会う彼女は変わらず健康的だった。

スーツ姿の自分を見て
「もしかして、先生になれたの?」


そういえばそうだったなあ。
彼女と別れた時はまだ学生身分で、教授と激しく折り合いの悪かった俺は将来に対して最も悲観的で暗かった時分だった。

変な汗が出る。
聞きたいことは山ほどあるし、でも何といっていいやらわからない。

救いなのは、前と変わらずニコニコしていたことだ。

とりあえず立ち話もなんだということで喫茶店に入った。


思ったよりしゃべれるもんですね。
今まで別れた彼女ともう一度会うなんて経験がまったくなかった俺は冷や汗でたまらなく背中が冷たくなっていたが会話はなんとなく進む。


で、話題はやはり2年前のその時になって、とりあえず当時の自分の至らなかった点を素直にすまんかったと謝った。

結構、なんというかその、自分の思ってたことと相手の感じていたことに開きがあって、それはそれで意外だった。
彼女も彼女で俺に対してそれなりに悪いことをしたと思っていてくれたのだった 自分にはまったく心当たりのないことだけれども
お互い「今だったらああはならないよな」という結論に到った。
結局学生だった自分と社会人一年目だった彼女には意識の差が結構あったのですな。
なんかたまらない感じだ ちょっと泣けてくる感じ。
でもまあとりあえず死ぬ時の心残りは一つなくなったような気がする。


で、店を出て別れた。
機会があれば、今度はまたお酒でも、というなんとも大人な挨拶で別れました。

あまりに自然に、前のように楽しくしゃべれたもんだから、おじさんちょこっと変な気おこして1人で悶絶してしまいましたよ。
メールしちゃおうかな、だとか。
男はダメですな 女の人のさっぱりしたところがうらやましいぜ。


いや~嬉しい反面なんともいえないこの掻きむしられる感じ、非常に久しぶりです 今日はビール飲むしかありません。

こうして、人は成長してゆくのですね。
30代になったら、また違う見方ができるのかな。

・・なんだかほんわかと、心があっためられた感じです。

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December 18, 2007

手帳は高橋・・?

せっかく休みになったのと歩調を合わせて学校から風邪をもらってしまったようです。昔から期末テストのあとのせっかくの試験休みにインフルエンザになったりとか、どうも張っていた気が緩んでしまうとダメらしい。。

今日、テレビで見て心に留まったCMです。
「伝説感」すら漂わせる映像に誰が映っているか。
キャッチコピーを含め、思わず笑い・・いやうなるCMです。

http://www.takahashishoten.co.jp/takahashishoten_cm/index.html

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October 29, 2007

Halloweenに思うこと。

久々の更新です。

最近、あらゆるお店でハロウィンをダシにいろんなイベントをしていますね。私の地元の千葉では、千葉名産品を販売するお店までもが店先にハロウィン記念的お菓子をつくっていたり。

ハロウィンを祝ったりイベントをおこなったりするこの風潮、ほんとにここ数年来急速に高まっていますよね。しかし、そもそもハロウィンって何をどうするイベントなのか、それすら曖昧なまま、まるで野球と全然関係ない企業が「優勝記念セール」をするかのようにハロウィンを「語る」のはいかがなものかと思う次第。ま、バレンタインやクリスマスももともとそうなんでしょうけど、わけもわからずハロウィンだからオバケかぼちゃ置いて・・ってどうもいけすかないですね。

物を売るための大きな「イベント」を求める飽満状態の資本主義下の企業、そして何かにつけて「祭」に群がる現代人、いままであまり引き寄せられなかったであろうハロウィンにまで手を出す無節操さ・・なんだか現代の日本人の特徴のいろんなものが混じり合っているという印象です。ただ単純に「国際化が進んだ」という理由だけでは説明できないできごとだろうと思われます。

文化とかいろいろ目に見えない宗教色みたいなものを塗りつぶして、名前だけ借りて勝手に騒ぎ立てる風潮に、やっぱり問題ありだな、と思う初秋?のこの頃です。

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May 31, 2007

答案添削。

試験の採点、けっこう時間かかりますね。おまけに中国は明の内部の派閥対立で「東林派」と答えるべきところ、「シーア派」と書かれてかなり苦笑した、とかさらに時間がかかったものの、なんとか返却。

で、できる限り期末試験もがんばろうとする気にさせるポジティブな言葉かけを意識しないといけず、けっこう教員も頭使いますね。

ま、リーマンしてるときよかはるかに充実してるのでいいけどね。

明日も三クラス、がんばります。

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May 16, 2007

皿まわし

専門ではない世界史授業準備、初めての中間試験問題作成、取り残してる大学の講義、発表と、あまりにバタバタしてて身動きとれません。

今日は突然他の教員の授業見学が入り、余裕のない自分にはちょい重いプレッシャー。

携帯からカキコですが、早く落ち着いてPCから書きこみたい・・

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April 15, 2007

非常勤講師一週間。

非常勤講師の話です。私の学校は、普段は学校週五日制ではないけど第二週の土曜だけは休みということで、二週目である今週は今日で終了。毎日授業が組まれている私には、やっとこさの休みです。

さて教壇に立って一週間。教師になることが会社を辞めた一つの理由でもあり、夢の一つが実現したこともあって、自分としてはわりと気合を入れて授業準備等々をしていたわけですが・・今週、けっこう疲れました。初日はあまりに疲れて学校近くのカフェでふと眠りに落ちてしまったくらい。。(で、店員が自分の近くで「いらっしゃいませー」と大きな声出して起こされたんだけどさ・・絶対わざとだろ)

教育実習をした地元の公立中は生徒が授業に活発に参加するという「授業文化」があり、教育実習もいかにそれを育むか、という視点で授業作りをしていったわけですが、自分の意見をあまり言う機会や訓練がされていない今の進学校では授業の進め方がまるで違っていること、そして思ったとおりに生徒の反応が返ってこないで常に授業に不安を覚えてしまうこと、そして自分にとって世界史というかなり未知の教科を教えること、これらの負担をこれでもかと痛感する一週間でした。まあ高2・高3の理系クラスで、もともと試験に出ない世界史には関心が薄いから生徒の反応が悪い・・と言う要素はたしかにあるわけですが、ま、そんなのただの言い訳だし。「プレゼンで眠る人がいたら、それはプレゼンをする人のせい」という富士通の新人研修のとき言われた講師の言葉が、やっぱり自分の信条であるわけで。

・・とにかく思ったのは、人対人のお仕事、もといお金をもらっている「商売」ということもあり、非常勤講師といえども、とても片手間ではやれない仕事であるなということです。正直、教員として一日の体力のほとんどを費やしており、自分の本籍である教研のゼミや授業では、その余力で参加してるという感じです。とにかく集中力が足りなくなっていることを痛感してます。俺の「本業」はこっちなんだよな。いかんなぁ・・

むろん、学校でもやってよかった、報われたと思うところはあるわけで、それを励みに明日、また明日、となってくわけですけどね^^

ともかく、今ははやく一週間のリズムを作らねば。
そしてとにかく、数多く教育学の文献を読まねば。。
おれっちはドクターなんだし。。

追記

公民の免許が取れていなかったこともあって、大学でまだ普通に授業を受けに来ていますが、午前中教壇に立って教えて、午後大学で学生として普通に教室で椅子に座って講義を聴く、というのは、意外とまあ大変です^^

さっきも書いたけど、とにかく今は早く身体にペースを覚えさせることが一番の課題です。

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January 29, 2007

世界史って

一日、御茶ノ水の上島珈琲店(名古屋圏ではメジャーですよね^^)で、来年から世界史講師やるにあたって、全然教えられるレベルにないので、高校3年受験時以来の世界史の勉強をしてましたが・・

いまさらながら世界史って

 お も し ろ い

まだギリシア・ローマまでしか勉強してないけど、キリスト教の「暴走」が始まるまでは人間性むき出しで、現代人の行動パターンとほとんど変わらなくて、人間っていくら歴史を経ても全然変わらないなってことに気づけるし。

あと社会人になってものすごく身につまされたけど、やっぱり世の中、理念なんてほんとにちっぽけで、金や実益をもたらす人物こそ高い評価を受けるかがわかったこともあって・・
いかに「思い通りの実益をあげられるように政治体制を変えていったか」ってところを、それをどう崇高な理念(民主主義実現とか奴隷解放とか)なんてものでオブラートに包んでもっともらしく聞かせるかという「うまさ」に注目して歴史を見直すと、やっぱり歴史上の人物はクレバーですごく賢い(ある意味ずる賢い)ですよね。市民革命やアメリカ南北戦争のあたりはもう自分はテキストを字面通りに素直に読めないです。

#個人的には、『走れメロス』のように、やっぱり世の中あくまで金や実益なんだけど、それでもメロスとセリヌンティウスが抱き合っている姿を見た王の最後の「おぬしらの仲間にしてくれぬか」という台詞にあらわれる価値観は絶対大事にしなきゃならないものだ、と思う人なんですが・・

・・それにしても世界史って、かつて文明の中心だった「メソポタミア」をいかに欧米が収奪してきたか、って流れを勉強している気がします^^

しかし大学受験をしたのが18歳、まさか10年後に同じ本で勉強することになるなんて、人生って不思議(笑)

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