ローマは一日にして成らず。
・・このトピックを出すとあの方の召喚が期待されますが^^
ここのところ、塩野七生(しおのななみ)の『ローマ人の物語』(文庫版)を読み返しています。
塩野女史の、歴史そして先人に対する敬意に満ちたまなざしと、研究者のように「なぜ?」に常に取り組む姿勢がなんとも魅了してやみません。
その中で、第1巻冒頭の「読者へ」と題されたメッセージのある箇所にとても魅力を感じたので、(自分への備忘録ですが)書き記します。
知力では、ギリシア人に劣り、
体力では、ケルトやゲルマンの人々に劣り、
技術力では、エトルリア人に劣り、
経済力では、カルタゴ人に劣るのが、
自分たちローマ人であると、少なくない史料が示すように、ローマ人自らが認めていた。
それなのに、なぜローマ人だけが、あれほどの大を成すことができたのか、一大文明圏を築きあげ、それを長期にわたって維持することができたのか。(中略)
これらの疑問への回答を私は急ぎたくない。人々の営々たる努力のつみ重ねでもある歴史に対して、手軽に答えを出したのでは失礼になる。また、私自身からして、まだはっきりとわかっていないのである。史実が述べられるにつれて、私も考えるが、あなたも考えてほしい。
「なぜ、ローマ人だけが」と。


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